レースまであと4か月になりました。エイドステーションでの提供物のお知らせです。
いよいよ、日本で初めてのUTMB World Series、加賀スパ エンデュランス100 by UTMB🄬まであと4か月となりました。
選手のみなさま、トレーニングやご準備は順調でしょうか?
大会メイン会場となる山中温泉 山中座及びその周辺では、たくさんのブランドブースやフードトラックが並ぶ予定で、世界各国のアスリートの交流の場になることを楽しみにしています。
また、ボランティアスタッフの一部は、先日赤十字基礎講習&救急員養成講習を受講し、気を引き締めて業務にあたるべく準備に邁進しています。
ランナーズガイドのページで、エイドステーションで提供させていただく飲み物や補給食のリストを公開させていただきました。
地元のみなさまとともに、精一杯おもてなしをさせていただきます。6月に、美しい山中温泉でみなさまをお迎えすることを楽しみにしています。
大会プロデューサー 滝川 次郎
古代から続く知られざる美しい山々
石川県にある山中温泉は、開湯から1300年の歴史があります。レースの舞台である山中温泉には、富士写ヶ岳、大日山、鞍掛山からなる河南三山と呼ばれる雄大な里山が連なり、360度を見渡せる絶景の稜線トレイル、美しい新緑のブナの原生林を見ながらの急登、健やかに流れる渓流沿いのシングルトラック、木の根っこやガレ場のテクニカルな下り、メンタルに打ち勝つ長い林道、歴史を感じる厳かな散策路等、日本ならではのトレイルコースに、世界各国のランナーたちは感動することでしょう。
開湯から1,300年の歴史を持つ秘湯
スタート、ゴールの地である山中温泉の歴史は古く、約1,300年前に奈良時代の高僧・行基が発見したと伝えられています。行基は丸太に薬師仏を刻んで祠を造り、温泉のお守りとしました。多くの人が山中を訪ね、その湯で病と疲れを癒したとされます。 イベント会場の中心にある総湯は菊の湯と呼ばれ、男湯と女湯が隣同士に建てられています。
奈良時代から時は過ぎて平安末期の治承の頃。能登の地頭・長谷部信連は一羽の白鷺が傷めた足を山陰の小さな流れで癒しているのを見つけます。その場所を掘ると5寸ばかりの薬師如来像が現れ、美しい温泉が湧き出しました。信連はここに12件の湯宿を開き、それが山中温泉旅館の始まりと語り継がれています。
さらに長い時を経た元禄の頃。俳聖・松尾芭蕉が弟子の曾良を伴って日本各地を旅した奥の細道の途中、元禄2年7月27日に山中温泉を訪れています。芭蕉は山中の湯を、有馬・草津と並ぶ「扶桑の三名湯」と讃え、「山中や 菊は手折らじ 湯の匂ひ」の句を読みました。
9日間も山中に逗留した芭蕉は、薬師堂を詣で、温泉につかり、風光明媚な景色を心から楽しんだと言われています。以来300年余の時が流れた今もなお、ここ山中の地にはこんこんと湧く出湯と豊かな自然、日本の美と心が受け継がれているのです。